写真家のイワモトアキトさんのフォトギャラリーに第16回大樹生命ヒーローズカップ決勝大会の模様が掲載されました。
【大樹生命 HEROES CUP】
国内唯一、小学生のためのラグビー全国大会として今年で16回目を迎えたヒーローズカップ。
選手の対象となるのは5、6年生。
9人がフォワードとバックスに別れてトーナメント形式の試合に臨み、日本一を目指して楕円球を追いかける。
決勝大会の舞台は日産スタジアムだ。
「トーナメント」「日本一」。
その言葉から勝利至上主義を連想し、育成期にあたる選手たちの成長を妨げると言われることもある。
本当にそうだろうか?
それは大人たちの工夫次第でいくらでも有益なカタチに作れるはずだ。
ヒーローズカップ決勝大会では全国から集まった16チームが2日間にわたって試合を行う。
4ブロックに分かれ、勝った者同士が次の対戦へと駒を進める。
トーナメントのよくある形だ。
ただここからが違う。
負けた者同士も次の試合へと臨む。
「負けて終わり」の大会ではない。
負けた試合から学びと気づきを得て、すぐに次の試合に活かすチャンスを与えられる。
2日間で全チーム4試合を戦う。
優勝するチームも最下位のチームも平等に4試合。
登録選手は無制限、選手交代も自由。
すべての子どもたちにチャンスが与えられる。
試合後には必ずアフターマッチファンクション、対戦相手への敬意を示すラグビーの精神がそこにはある。
勝利至上主義は本当に悪か?
勝利に向かって走る子どもたちの姿は、日本代表選手と変わらない。
一つひとつのプレーに全てをかけるその景色はW杯と同じだ。
子どもたちは純粋だ。
そのピュアな彼らが輝けるような場を作るのは大人の役目だ。
笑いあり涙あり、喜びも悲しみも、すべてが育成期だからこそ必要不可欠な成長要素だ。
「みんなと戦って優勝したい」。
その気持ちが自分の壁を乗り越えるチカラになる。
それでいいじゃないか。
高みを目指すから見える景色がきっとある。
その先にこそ未来が開ける。
それは大人たちも同じ。
この場にいるすべての人がHEROだと私は思う。
HEROES CUP オフィシャルフォトグラファー
イワモト アキト